旧・書店建築のリノベーションである和地たなか歯科様のプロジェクト。
屋内外で、着々と工事が進んでいます。
- 1.建物外観
-
外壁の塗替えが完了しました!
ちなみにbefore写真はこちら。
明るく優しい医院のコンセプトに合わせ、【ベース色】
(旧)青み・ピンクの入ったグレー
↓
(新)イエローがかった明るいベージュ【アクセント:庇】
(旧)鮮やかなグリーンと黒
↓
(新)自然界に馴染むグリーン系ニュアンスカラーへと変更しています。
また、塗替え前には経年劣化が見られた部分の補修も確認。
そのまま塗り替えてしまうと雨水が塗膜の内側に入り込み、外壁本体の劣化を早める可能性があるからです。
建物の長寿命化のためには、適切な補修が欠かせません。 - 2.水道の引込み
-
すべての建物において、給水の引き込みは、道路の地下を走る太い「水道本管」から、建物ごとに用意した細い配管をつなぎ分岐させることで行います。
建物の用途によって必要な水の量は異なるため、それぞれに適した細さの配管を用意するのです。そして今回は、必要水量の少ない書店から、治療等で多くの水を使う歯科医院への変更。
既存の給水配管では細すぎるため、新しい配管を建物まで引きこみます。
道路向かい側にて。まずは水道本管を発掘するため、路面を掘削しています。
水道本管が姿を見せました。直径350mm、太い部類に入る本管です。
これに新しい配管をつなぐため、表面を露出させます。
本管に専用の器具を装着し、所定の方法で配管用の孔を空けています。
この後、緑色のホースと入れ替えに新しい配管を繋ぎ、道路地下を横断して水道を引き込みました。 - 3.室内 間仕切壁
-
前回は床の高さを上げているところをご紹介しましたが、その後床下地を張り、間仕切壁が組み上がっています!
受付前↓
壁の黒い部分は遮音シートです。
診察室の機械音が待合室などに聞こえるのを緩和します。また、レントゲン室の壁にはX線防護の無鉛ボード下地を仕込んでいます。
施工前の無鉛ボード。重さは1枚約20kgで、2枚重ねて約40kgの下地材として使います。
一般的な壁下地に使う石こうボードと比較すると、壁の重さとしては3倍近くになっています。以上、和地たなか歯科様の進捗でした。
特に現段階までの工事では、地中や床下・壁内・天井内など完成後に隠れてしまう部分がほとんどです。
そして隠れる部分ほど、建物の機能や構造、身体への影響に関わる重要な部分でもあります。この後内装仕上げが始まると、一気に完成の姿に近づきます。
また続報をレポートします!※今回の関連記事
↓和地たなか歯科様工事:以前のブログ
(工事開始まで遡って辿れます)