通常、設計のお話をいただいた際には
ヒアリング・調査等の段階を経て、
計画案のプレゼンテーションを行います。
※全体の流れはこちら
「設計の流れ」
建築という形あるものを
まだ何もない状態から
お客様にご提案するプレゼンテーション。
その空間での生活を
豊かにイメージいただけるよう、
プレゼン資料には和楽舎のエッセンスを凝縮し
丁寧な「手しごと」を大切に作っています。
プレゼンテーションは
私達建築士にとっても
最もワクワクする仕事のひとつ。
今回は
プレゼンの舞台裏である資料づくりについて
少し掘り下げてご紹介しようと思います。
【プランニング】
プランの原案スケッチは
鉛筆による手描きで行います。
「手は第二の脳である」という学説がありますが、
日々それを身をもって実感しているからです。
太さも筆圧も自在な鉛筆の動きに乗って、
微細なニュアンスも含んだ
「体温」のあるプランを練り上げています。
【紙選び】
スケッチを清書・着彩し成果物に仕上げるには
配布資料となる「紙」も大切な要素となります。
紙の質感や手触りは、空間の雰囲気を
意外にもダイレクトに表現してくれるからです。
和楽舎では紙の専門店まで足を運び、
無数にある選択肢の中から
艶の具合や凹凸、色などを目と手で確かめ
プレゼンの表現にベストなものを選定しています。
例えば水彩で描いた内観イメージには
柔らかさと立体感が出せるコットン紙を採用。
発色が美しく、ニュアンスカラーも
繊細にひろって表現してくれるのも特徴です。
【敷地模型】
この段階で作る模型は
ディテール表現のためではなく、
敷地周辺と計画建物との関係を
提案するツールとしての役割を持ちます。
そのため、周辺建物も入れた
比較的広域の模型を作成。
周辺環境との調和や地域へのやすらぎの提供を
立体的にイメージいただき、
一緒にプロジェクトを楽しんでいただく
プロセスにもなっています。
【プレゼンの内容】
実際のプレゼン資料としては
これらの制作物に加え、
企画書、図面、仕上材サンプルなど
プロジェクトの内容に合わせてご用意しています。
この世にたったひとつ、
完全オーダーメイドの建築。
納得のいくものを手に入れていただけるよう
願いを込め手をかけて、日々活動しています。