こんにちは。
スタッフ 里沙です。
緊急事態宣言も開け、
世の中が少し落ち着いたところで、
先日、久しぶりの帰省を果たしました。
私の実家は神奈川・平塚市。
せっかくの機会なので近くにある新建築
「小田原文化財団 江之浦測候所」
にも足を伸ばしました。
設計は杉本 博司氏。
相模湾を臨む3,000坪のみかん畑(山)全体が、
古代遺跡のような、建築・アートの集合体に
なっています。
人間の文明の原初に立ちかえって、
石を積み上げて儀式の場を生むなど
自然発生的なアートとしての建築を体現したのが
こちらの施設なのだそうです。
鳥瞰写真。
これでもまだ、敷地の一部です。
↓
「測候所」の名のとおり、
日の出の軸線に沿った建物配置がベースとなった
プランニング。
古今東西の自然界の素材が
小田原の海や緑と呼応して、
穏やかな光を放っているのが印象的でした。
断崖絶壁から飛び出すように建てられたような
ともすれば危険な所にも手すりなどは無く、
ただただ「これより先、立ち入り禁止」を意味する
「止め石」が置かれているのが
利用上のルールです。
野生の意識に戻れるようなこの場所だと、
こうした「阿吽の呼吸」も
訪れる者に自然と伝わってくるから不思議です。
JR東海道線「根府川駅」という
のどかな場所が最寄り駅のこちら。
機会があれば皆様もぜひ、
人間本来の姿を体感しに
行ってみてくださいね!
(スタッフ:里沙)