こんにちは。
スタッフ 里沙です。
コロナ渦も相まって、
日々の生活に
「心身の健康に良いもの」
を取り入れ免疫力を上げようという機運が高まっていますが、
建築の空間においても、やっぱり流れは同じです。
例えば日経BP総合研究所は
「空間×ヘルスケア2030」
という提言を発表しました。
2030年の社会に向けて
4つのテーマを軸に、
あらゆる空間に健康増進機能を持たせようというものです。
具体的にどのような空間が人々の健康増進を促してくれるのか、
4つのテーマに沿って
概要をご紹介しようと思います。
1.Beyond Home 「未来の住宅」
コロナ禍以後に設計された住宅は
玄関先に洗面コーナーを設けたプランが増えましたが、
それもこのテーマに該当します。
その他には自宅での転倒による骨折を防ぐ
「転ぶと柔らかくなる床」なども話題に。
実はこの床材、浜松のスタートアップ企業
Magic Shieldsさんの商品なのだそうです。
創業社長のヤマハ発動機での設計経験を活かし、
ロッククライミングの緩衝マットをもとに事業化されたそう。
浜松発の画期的な発明、
とても嬉しく誇らしく思います。
2.Beyond Workplace 「未来のワークプレイス」
リモートワーク、バーチャルオフィス、ワーケーション...
すっかりワークプレイスは様変わりしています。
従来型のオフィスも様々な面で変化を求められており、
空気の清浄度は数値化でき、
設備機器により適切な感染対策もできるようになりました。
そんな中、ストレス緩和から免疫力向上にアプローチすべく
オフィス木質化によるストレス抑制効果が注目されています。
木の感触や香りが脳をリラックスさせてくれることに関しては
様々な研究結果が発表されていますが、
効果を実感するには無塗装や自然塗料仕上がおすすめです。
ちなみに多くの方に香りが好まれているヒノキには
抗菌・防カビ効果もあり、免疫力の強い味方です。
3.Beyond Pharmacy 「未来の薬局」
ドラッグストアでオーガニックコスメや漢方を扱って、
どこに住んでいても気軽に質の良いものが手に入るように、
という動きが出ています。
身体だけでなく環境にも良いですし、
これからはハーブや漢方の調合なども
もっと気軽に楽しめるようになると素敵だなぁと思います。
4.Beyond Mobility 「未来のモビリティ」
ドローンで温かいランチを配送する、という離れ技も
ニュースになっていますが、
喫緊の課題は高齢者の「足」がないこと。
移動式診療所やバス・タクシーなど、
地方で各自治体や交通機関が様々な取り組みを始めています。
「空間×ヘルスケア2030」の概要をご紹介しました。
2030年まであと10年ありませんから、
多くが既にある仕組みや技術を活用したものであり、
誰でも、身近なところから採り入れられる
とてもイメージしやすい提言でした。
プロジェクトのページには
他にも沢山の事例が載っており
本も出版されていますので、
(私は本は未読ですが...)
ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね!
(スタッフ:里沙)