こんにちは。
スタッフ 里沙です。
突然ですが、
道路のアスファルト面に
こんな丸い跡がついているのを
見たことがありませんか?
これは、舗装工事の後に行う
「コア抜き」
の跡です。
「コア抜き」とは
道路工事の完了後、自治体による構造検査のために
舗装を円柱状にくり抜くこと。
道路の路盤は複数の層から構成されていて、
その場所の交通量に応じて
材料や厚さが自治体により定められています。
完成道路が規定に適合するか、試験体を採取するのです。
交通量に応じた道路の構成は
「N1」から「N7」までの7パターン。
1日、1方向あたりの大型車の通過台数が
「N1」なら15台未満、
最大の「N7」なら3,000台以上
が基準となっています。
事務所で設計させていただいている
浜松市の公共建築でも、
敷地出入口の道路復旧でこの区分が登場します。
直近で図面化したのは「N4(100~250台/日)」。
復旧する道路の構成はこのような感じです。
この路盤の厚さは合計35センチですが、
「N7」になると60センチ近い厚さが必要になります。
(浜松市の場合)
実際のアスファルト工事(改修時)の様子です。
手前の地面の黒いツヤは下地のプライムコートで、
上に塗るアスファルトが定着するように
ベタベタとした液体になっています。
黄色の車両は転圧機。
車輪が転圧用のローラーになっていて、
アスファルト舗装を敷いた後に
この車両で締め固めます。
この工事でも「コア抜き」をして、
監理者として規定の厚さを確認。
無事検査に合格しました。
ちなみに
クリニック等の医療福祉施設においても
駐車場計画の際には
敷地の地盤や
想定通行量に合った舗装の構成にて設計します。
アスファルトの「穴」の跡。
身近なところに沢山ありますので、
ぜひ見つけてみてくださいね!
(スタッフ:里沙)